ライフサイエンスおよびマテリアルサイエンスのグローバル企業であるDSM(本社:オランダ)の関連会社であるDSMエンジニアリング プラスチックス(DSM Engineering Plastics)と三菱化学株式会社は本日、DSMが三菱化学のノバミッド(Novamid®)ポリアミド事業買収と交換に、三菱化学にザンター(Xantar®)ポリカーボネート事業を譲渡することに関する契約書への調印を発表しました。
すでに両社は、2009年の5月に今回の事業交換の検討に関する基本合意書の締結を発表しております。本契約の実行には、関連する外部承認を得る必要があり、2010年の第2四半期(4-6月)中の完了を予定しています。
この度交換を行う事業は、両社の戦略にそれぞれ適したものであり、DSMエンジニアリング プラスチックスは世界有数のポリアミド・エンジニアリング・プラスチックス・メーカーとしての地位をさらに確固なものとすることができ、また、革新的技術と環境関連技術が成長の原動力である日本という重要な市場における事業をさらに拡大することができます。また、三菱化学のポリアミド事業を譲り受けることで、DSMエンジニアリング プラスチックスは、ヨーロッパやアメリカのみならず、アジア地域、特に日本や中国において、自動車産業や電気産業、食品用等の包装材産業に提供しているサービスと技術革新力を強化することが可能となります。今回の事業交換には三菱化学のPA6.66製品や自動車の外観部品やその他の分野における複数の特許も含まれており、DSMエンジニアリング プラスチックスの販売・製造する製品がさらに拡充します。
DSMは、三菱化学のポリアミド事業を獲得することにより、海外事業を展開している日本の顧客に対してDSMの革新的な技術や現地でのサービス等の付加価値を提供することができます。また、この契約には台湾の高雄にある三菱化学のグループ会社で、PA6.66の重合設備を持つ、太洋尼龍股份有限公司(Tai Young Nylon Co., Ltd)のDSMによる買収も含まれます。
三菱化学は、ヨーロッパ市場に特化してきたDSMの革新的な高機能ポリカーボネート事業を得ることにより、ポリカーボネートの世界市場における地位を強固にすることができます。
この合意に基づいて、DSMは、ベルギー・ゲンクの工場において、三菱化学向けにポリカーボネート・コンパウンドを製造し、また三菱化学は、黒崎工場においてポリアミド・ポリマーを、グループの合弁会社の株式会社MEPCOM九州においてポリアミド・コンパウンドを、DSM向けに製造することを予定しています。
また、DSMと三菱化学は、事業譲渡を効率的に行い、顧客へのサービスが滞ることのない様、技術支援等の協力・サービスを互いに提供することで合意しました。
DSMのポリカーボネート事業部門の主な従業員は三菱化学に転籍となります。三菱化学の従業員の一部はDSMに出向となります。三菱化学はオランダのゲレーンにあるケムロット・リサーチ・テクノロジーセンターにR&Dの施設を創設することを予定しています。
DSMエンジニアリング プラスチックスの社長であるルロフ・ベスタビーク(Roelof Westerbeek)は「本契約書の調印は、DSMと三菱化学にとって重要なステップとなります。今回の事業譲渡を通して、現在の当社の顧客に対し、今まで以上に革新的製品を提供し、日本におけるサービスの向上が可能になります。一方で現在のノバミッド製品の顧客に対し、DSMのグローバルネットワークとDSM製品群を今後提供することができるようになります。また、数ヶ月以内に、スムースな事業移管が完了することで、顧客へのサービスが滞ることはありません。革新的技術と環境関連技術が成長の原動力である、巨大かつ重要な市場である日本での基盤が拡大することを非常に楽しみにしています」と述べています。
DSMエンジニアリング プラスチックス(Engineering Plastics)について
DSMエンジニアリング プラスチックスは、DSMの「人と地球と利益」戦略を反映する持続可能なソリューションを通して顧客に高品質の熱可塑性プラスチックを提供する世界有数の供給会社の一つです。DSMエンジニアリング プラスチックスは、電気器具、電子機器、自動車、バリア包装フィルムや多数の機械的あるいは押し出し成形の用途において設計、あるいは製造を行っている顧客の皆様に革新的な機会をご提供しています。これらの市場には、アクロン(Akulon®)6とアクロン(Akulon®)66のポリアミド、アーニテル(Arnitel®)TPC、アーナイト(Arnite®)PBT、PETポリエステル、イパレックス(Yparex®)押し出し用接着性樹脂やスタニール(Stanyl®)ハイヒート46ポリアミドなどを含む高機能素材の幅広い製品群が供給されています。DSMエンジニアリング プラスチックスは最近では、21世紀で初めての新ポリマーであるスタニール(Stanyl®)フォーティー(ForTii™)とバイオベースの高機能エンジニアリング プラスチックスであるエコパックス(EcoPaXX™)を発表しました。DSMエンジニアリング プラスチックスの2009年の総売上高は6億4,800万ユーロにのぼり、世界中で1,600名の従業員を擁しています。DSMエンジニアリング プラスチックスの詳細については、 www.dsmep.com をご覧ください。
DSMについて - ライフサイエンス・マテリアルサイエンス企業として
ロイヤルDSM N.V.(Royal DSM N.V.)は、人と動物を育て、保護し、製品性能の向上をもたらすソリューションを提供しており、DSMの製品は、人と動物の栄養と健康、パーソナルケア、医薬品、自動車、コーティング剤、塗料、電気電子、ライフプロテクションや住宅など広範な用途に使用されています。DSMは、経済的繁栄、環境品質、社会的公正という重要な分野に同時に貢献できるよう注力しています。DSMグループの年間売上高は約80億ユーロにのぼり、世界中に約2万2,700人の従業員を擁しています。DSMはオランダに本社を、5大陸に拠点を置いています。DSMはユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。DSMの詳細については、英語サイト www.dsm.com または日本語サイト www.dsmjapan.com をご覧ください。
将来予測に基づく記述
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