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スタニール® の一般的性質

スタニールは、1,4-ジアミノブタンとアジピン酸を重縮合した脂肪族ポリアミドです (下の図を参照)。


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ポリアミド構造の違い
  
スタニールと PA66 の分子構造は似ていますが、スタニールは特定の長さのポリマー鎖に含まれるアミド基の数が多く、また鎖状構造が PA66 よりも対称性が高いため、融点が 295°C (560°F) と高く、結晶性も優れています。その他にも、結晶化が速いという性質を持っています (下の表を参照)。

  

構造から見た一般的な特性


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スタニールに含まれる結晶体の割合は、PA66 が 50% であるのに対し、約 70% と多く、荷重たわみ温度 が非強化の グレードで 190°C (375°F)、ガラス繊維強化 グレード で 290°C (555°F) と高くなっています。このような特徴を持つ スタニール は、PA6 や PA66 といったエンジニアリングプラスチック、ポリエステル、芳香族ポリアミド (PPA) と比べ、高温環境下での耐熱性および機械的特性 (耐クリープ性、耐疲労性など)、耐摩耗性、耐摩擦性に優れています。また、スタニール を使用すれば、サイクルタイムを短縮し、加工コスト削減も可能になります。

   

スタニール の引張強度と引張弾性率


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各種グレード
スタニールには、補強剤を配合していない非強化グレードや、ガラス繊維、鉱物、滑剤、難燃剤を配合した強化グレードなど、様々なグレードがあります。下の表は、主要なグレードを一覧にしたものです。

主要グレード一覧


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スタニール®の特性

コスト削減、製品の耐久性向上、信頼性向上と言った大きなメリットを提供する スタニール は、一般的なエンジニアリングプラスチックが持つ加工性・設計性のほか、LCP、PPS、PEEK といった高温樹脂の特性など 、優れた特性を併せ持っています。

スタニールを使用すれば、成形業者だけでなくエンドユーザーにも、様々なメリットを提供できます。

  • 鉛フリーはんだ付け工程に対応する優れた耐熱性を活かして、ボンネット下のパーツの耐久性を高めることができます。

  • 優れた耐薬品性を利用して、部品の耐用年数を延ばすことができます。

  • 優れた耐クリープ性、耐疲労性、耐摩耗性により、パーツの耐用年数を延すだけでなく、信頼性の 向上も可能です。

  • 優れた機械的特性を活かして、パーツを薄肉化し、軽量化と価格の低減を図ることができます。

  • サイクルタイムを短縮し、成形装置の生産性を 30% アップできます (スタニール が高い流動性を発揮して多数個取り成形を実現し、生産性をアップ)。

  • 優れた機械的特性と流動性を利用して、設計自由度の向上を図ることができます。

  • 高精度な薄肉成形が可能になるため、製品の高性能化を簡単に実現できます。

  • 再生材を 25~50% 混入しても、特性を維持できます (製品の信頼性を維持しながら、経済的メリットを得る ことも可能)。

  • 80°C(175°F) の温水で加熱した金型を使用することによって、コスト削減、安全性の向上、効率的な加工を実現することができます。

  • バリが発生しないため、後処理が不要になります。

  • 使用温度が高くなり、耐熱性の高い材料を使用する必要がある場合でも、金型を変更することなく、PA6、PA66、ポリエステルから簡単に切り替えることができます。

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