エイル社、重量物の限界を打ち破りその過程において世界新記録を樹立

36,000メートルトン。世界最大級のクレーン。リフティングの世界新記録

総重量36,000トンを超える40個のモジュールを吊り上げるという任務を課せられたエイル(ALE)社は、洋上プロジェクトを予算内かつ前倒しで完了するには、重量物リフトの世界記録を更新する必要があることを分かっていました。

重量物リフトの専門会社であるエイル社は、AL.SK350クレーン用のスリングの仕様決定において、軽量でコンパクト、かつ強度のあるものを求めていました。そこで、ダイニーマ®SK78を使用したグレイステイン・ロープ(Gleistein Ropes)社のスリングが採用されました。ブラジルで行われた大規模なFPSO(浮体式生産貯蔵積出設備)の上体設置プロジェクトで、エール社はこのスリングの強度とその他の利点を実感することになりました。

エイル社 AL.SK350:陸上移動式クレーンの巨人

AL.SK350は、世界最大容量を誇る陸上移動式クレーンです。現在の最大構成でバラスト半径は49m、バラストの4,000トンです。メインブームは幅18mのベースに130mの長さのAフレーム設計で、4,000トンのメインウィンチシステムと600トンの補助クイックウィンチシステムを装備しています。5,000トンまでの重量物には、ストランドジャッキリフティングシステムを取り付けることができます。

AL.SK350は、35万4,000トンの荷重モーメント容量を持ち、市場では他を寄せ付けない最大容量です。その巨大な吊り上げ能力により、これまで以上に重い重量物のリフティングが可能となり、プロジェクトのスケジュール短縮を実現しました。

コンパクトなリフティング構成に対応した強力で柔軟性のあるスリング

この能力の大部分は、クレーンのスリングによるものです。AL.SK350に使用されるテキスタイル製のリフティング用スリングにエイル社が定めた仕様は非常に強力なもので、世界で最も困難な吊り上げ作業にも対応できる12本のスリングでした。

エイル社のモジュール一式の搭載能力のおかげで、建造の最終段階で船体を移動する必要はありませんでした。

同社が選んだ12本のスリングは、ダイニーマ®SK78を使用したグレイステイン・ロープ社製です。これらのスリングは丈夫でありながら柔軟性があり、リフティング機構のコンパクト化を可能にします。総重量はそれぞれ560kgから1,030kgで、破断荷重はそれぞれ4,500トン(定格荷重:900トン)です。リフティング用のギア機構と合わせると、総重量は約8.5トンになります。これは同等の従来の鋼線ロープソリューションよりも約57トン軽く、事実上、同じマージンでの最大リフトペイロードが増加します。

より強力なリフティング力でクライアントの時間と費用を節約

最先端を行くことの利点は、2017年初頭にクレーンとスリングの組み合わせが新たな世界吊上げ記録を樹立したときに明らかになりました。3,000トンを超えるこの記録は、陸上の移動式クレーンで持ち上げられた商業用貨物としては史上最も重いものでした。

しかし、利点は記録だけではありませんでした。この記録的なリフティングは、ブラジルで行われたFPSO船統合プロジェクトのために、合計36,000トン以上の重量となる40個のモジュールをリフティングする4か月間のプロジェクトの一環として行われたものでした。重要なのは、エイル社がFPSOにモジュール一式を装備することができたため、建造の査収段階で船体を移動する必要がなかったことです。これにより、エイル社の顧客は費用を節約できただけでなく、建設スケジュール全体の時間を大幅に短縮することができました。

いずれも、グレイステイン・ロープ社の献身的な取り組みとダイニーマ®SK78を使用したスリングなしには不可能なことでした。

お困りですか?

当社の専門家にご相談ください。ダイニーマ®がお客様のビジネスを最適化するために、アドバイスをご提供します。