世界で最も野心的な海底パイプライン敷設プロジェクトの一つを完成したオールシーズ社

930kmのパイプライン。海面下2.2km。世界最大の建設船

この野心的なパイプライン敷設プロジェクトでは、確実な成功を期して最高の機器と技術が要求され、ダイニーマ®を使用したスリングが当然の選択となりました。

ダイニーマ® SK78を使用した、ベクスコ(BEXCO)社製造の高強度・低重量のスリングにより、世界最大のオフショア船を柔軟かつ安全、容易に操業できるようになりました。

スイスを拠点とするAllseas Groupによって開発されたパイオニアリングスピリットは世界最大の建設船です。単体で石油とガスプラットフォームトップサイド全体を最高48,000トン(t)まで、そしてジャケットを最高20,000tまでリフトすることが可能で、記録的な重量のパイプラインをいかなる水深にも敷設することができます。パイオニアリングスピリットは2017年の4月に単体で24,000tのBrent Deltaトップサイドを撤去するという歴史的作業を北海で行い、その重量物運搬性能を明確に示しました。その後、次の課題として黒海へのTurkStreamパイプライン敷設を含む作業がパイオニアリングスピリットに委ねられました。

最も困難なパイプライン敷設プロジェクトの一つ

パイオニアリングスピリットは、S層張力保持能力2,000トンの世界最大パイプライン敷設船であり、浅海から深海まで記録的な重量のパイプラインを敷設し、高い敷設率を実現しています。このことから、これまでにない難易度の高いパイプライン敷設プロジェクトの第一候補に選ばれました。これが、ロシアからトルコまで、長さ930km、水深2,200mにいたる黒海水域を走る直径32インチのツインガスパイプライン「タークストリーム」です。このような深さに敷設されるパイプとしては、過去最大の直径です。

深さとパイプ径の組み合わせだけでもすでに困難な作業ですが、海底の急斜面のためさらに困難さは増しています。

パイオニアリングスピリットはこのパイプライン敷設の課題に対応するための設備を完備しており、ダイニーマ® SK78を使用したベクスコ・スリングも装備しています。

深さとパイプ径の組み合わせだけでもすでに困難な作業ですが、海底の急斜面のためさらに困難さは増しています。

パイオニアリングスピリットはこのパイプライン敷設の課題に対応するための設備を完備しており、ダイニーマ® SK78を使用したベクスコ・スリングも装備しています。

ベクスコとDSM Protective Materials は近年提携関係にあり、鋼鉄製ワイヤーの代わりに軽量で扱いやすい繊維ロープを使用したイノベーティブなオフショア係留、重量物リフティング、曳航のソリューションを開発してきました。

ダイニーマ®製ベクスコ・スリングでタイトな正確性に挑む

パイプライン敷設の重要なステップは、海底に向かうパイプラインを誘導・支持するために、スティンガーを正確な角度で下げることです。オールシーズ社は、スティンガー調整システムに使用するために、ダイニーマ®を使用したベクスコ社製169mmスリングを船上に装備しました。このスリングは、深海パイプラインの敷設開始時にスティンガーの半径位置を調整するために使用されました。各スリングの最小破断荷重(MBL)は1,800トン、安全作業荷重(SWL)は500トンです。スリングはバスケット構成であり、実際のSWLは1,000トンになっています。

「オールシーズ社からの一番の要件は、スティンガーのスムーズで安全な半径調整位置を確保することでした。つまり、ベクスコ・スリングの長さと伸びの両方に厳しい正確性が必要だったということです」

ベクスコ社 タークストリーム・プロジェクトマネージャー、ノエミー・パニス(Noemie Panis)氏

「ベクスコ社は配備に先立ち、生産納入プログラムの一環として、ベルギーの研究開発テストベンチ施設でダイニーマ®を使用したスリングについての広範な剛性テストを実施しました。また、スリングは、その製品寿命を延ばす高耐久ジャケットによって過酷な環境条件に対する保護も備えています。」

ダイニーマ®を使用したより小型でコンパクトなウインチ

「ダイニーマ®を使用したスリングの使用は、オールシーズ社にとって実績のある技術です。他の船舶でも半径調整作業にこのスリングを使用しており、これが鋼鉄製スリングよりも繊維スリングを選択する根拠となっています」とオールシーズ社のR&Dエンジニア、ジルヴェスター・ノクア(Zylvester Nocua)氏はコメントしています。

「この選択の理由は、スリングのD/d比が低いため、船上の構造的な接触面を制限することができることにあります。また、スティンガー作業はパイオニアスピリットのスロットの上で行われるため、今回のケースでは低重量仕様が非常に適しています。スリングの軽量化により、ウィンチソリューションの設計は比較的コンパクトになりました。これにより、パイオニアスピリットの船首の予測器に小型のウインチを搭載することが可能となりました。」

「この選択の理由は、スリングのD/d比が低いため、船体の構造的な接触面を制限することができることにあります」

オールシーズ社 R&Dエンジニア、ジルヴェスター・ノクア(Zylvester Nocua)氏

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