持続可能な漁業で世界に魚を供給

水産養殖の未来形成を支援するダイニーマ®

世界的な魚の消費量は増加しています。2011年から2016年の間に世界の消費量は 15億400万トンから17億900万トンに増え、世界の多くの海ですでに枯渇していた漁業資源がさらにひっ迫しています。

消費量増加の多くは、ここ数十年の大幅な人口増加の結果です。1960年に約30億人だった世界の総人口は現在、77億人にまで増えています。この増加率が鈍化する様子はありません。国連によると、世界人口は 2030年までに86億人、2050年までには112億人という驚異的な数に達すると見込まれています

ダイニーマ®を使用して生産を最適化し、サステナビリティを改善

ダイニーマ® が大規模な水産養殖に適している要素は多々あります。まず、ナイロンよりもかなり強く軽量なので、ダイニーマ® を使用した網は重量がナイロン製の3分の1程度しかありません。強度と耐久性は同じレベルです。この特有の重量比強度のおかげで、代替製品よりも網の耐用期間が伸びる一方、取り扱いは容易で安全になります。

ダイニーマ® を使用した網は強く、バイト耐性も優れているため、アザラシやカメのような捕食者がケージを壊して侵入したり、養殖魚が網を食いちぎって逃げることが起こりにくくなります。特に大きなケージの場合は、ダイニーマ® ファイバーの軽量さと浮力のおかげで取り扱いが容易になります。このファイバーは直径が小さいため、表面積が約30%少なくなり、汚損生物が網に付着しにくく、継続的な操業費用が極めて低く済みます。 

また、ダイニーマ® を使用した網は、ナイロン網に比べて重量あたりに必要とされる防汚処理(微生物の繁殖を防ぐために必要)が少なくてすみ、環境にもやさしくなります。さらに、固形度が低いため、ケージ内の水の流れが良くなって、酸素濃度が高くなり、養殖魚にとってより健全な環境を作り出すことができます。最終的に、ダイニーマ® を使用した網は環境に配慮しながら生産性を高める、より持続可能な漁法をサポートしています。 

世界的な需要を満たす水産養殖の役割

世界の多くの地域で、水産養殖はすでに魚を食卓に届けるために中心的な役割を果たしています。より多くの魚を生産できるだけでなく、天然魚に対する漁業の影響を低減できます。FAOは、2016年に水産養殖が世界的な魚の供給量の46.8%を占めていたと報告しています。2000年には、わずか25.7%でした。ただし、将来の需要を満たし、持続可能な慣行を続けるには、水産養殖の新しいアプローチが必要です。  

水産養殖業界の主要なトレンドは、ケージ網の大型化です。より多くの魚を収容できるだけでなく、養殖魚の数量に対して労賃や装備、修理などの固定費が下がるという利点があります。 

ただし、網が大きくなると、新たな課題も数多く出てきます。従来のナイロン製の網は重くなり、扱いが難しくなるため、さらなる装置や人員が必要になります。このような網は通常、周囲が最高160mで、重量は4トン以上になることもあります。また、表面積が増えるため、より頻繁な点検と修理も必要です。 

このような問題に直面し、水産養殖業界では、さらなるリスクにさらされることなくケージのサイズを増やそうとする向きが強くなっています。その解決策となるのが、世界最強の繊維、ダイニーマ®を使用して作られたケージ用の網です。

人口増加に加え、食習慣も変化しています。国連食糧農業機構(FAO)は、先進国で魚の消費量が減る一方、発展途上国では消費量が増えています。1人当たりの年間消費量は2011年には18.5kgだったのが、2016年には20.3kgにまで増加しました。このような地域では、栄養価の高い魚の質の高いタンパク質が、食糧難や栄養失調を緩和する上で重要な役割を果たしています。

魚は増え続ける人口に健康的な食品を提供する上で重要な役割を果たしていますが、増加する需要を満たすには、魚を供給するための新しく持続可能な手法が必要です。