ライフサイクル・アセスメント

標準的な指標、ツール、データベースを使用したライフ・サイクルに沿った環境への影響の評価

ライフサイクル・アセスメント

サステナビリティは、DSMが約束するBright Science. Brighter Living.™の基礎をなすコアバリューの1つです。このためDSM は、「グリーン・デザイン」を幅広く、電気 & エレクトロニクス(E&E)ビジネスに取り入れることを重視しています。私たちがそれを効率的かつ効果的に行うため、重要な役割を果たすのがライフサイクル・アセスメントです。 

サステナビリティ測定のための包括的アプローチ 

ライフサイクル・アセスメントにおいては、製品が作られた時点から廃棄されるまで、環境に及ぼす総合的な影響を計算し、評価します。DSMではこのアセスメントにおいて、サステナビリティの4つの柱である安全性、環境効率、植物由来の性質、リサイクル性に重点を置いています。 

このアセスメントは、DSMのソリューションにおける環境への影響について、明確かつ測定可能な形で一体的な情報を提供するものです。これによって正しく信頼性のある一次データをお客様に提供することができます。そしてお客様は、このデータを独自の計算、証明書の申請、マーケティングにおける訴求内容の検証、 製品環境プロファイル(PEP)の作成に使用できるほか、サステナビリティの観点から健全なビジネス上の判断に使用することができます。

専門性の進化

公平な測定はライフサイクル・アセスメントの根幹であり、DSMでは何世代にもわたって水、排ガスなどの領域に対する運用上の影響を専門的にモニタリングしています。産業界は、より詳細にわたるサステナビリティの理解、データ、標準を求めるようになっています。この領域におけるDSMの追跡・予測能力は、高度で非常に高く評価される水準までライフサイクル・アセスメントの専門性を進化させました。 

現在、ライフサイクル・アセスメントの管理は本部レベルで行われ、各事業ユニットにエキスパートが配置されています。エンジニアリング・プラスチック分野では、DSMの強みとして、化学、工程、ポリマーの用途・生産、モデリングとシミュレーションの高度な専門知識を網羅しており、そのすべてが最先端のソフトウェア、データベース、方法論によって裏付けられています。DSMのライフサイクル・アセスメントの専属エキスパートであるサステナビリティ・エンジニア、Irene Colicchio(アイリーン・コリッチオ)は、ホットスポットの調査、分析を行い、お客様と緊密に協力しながら、お客様がライフサイクル・アセスメントに関する理解と専門性を最大限に活用できるようにしています。 

ライフサイクル・アセスメントの実践

DSM は製品ポートフォリオの開発と改良において、常にライフサイクル・アセスメントを活用しています。これにより、お客様の製品、そしてビジネスをあらゆる面でより安全かつグリーンで、より持続可能なものとするソリューションの提供が可能になりました。最近の例として、LEDダウンライト部品でアルミニウムの代替を可能にし、環境フットプリントの大幅な軽減をもたらす新しい 熱伝導性ポリアミド が挙げられます。 

よりよい産業と社会に向けて

また私たちのライフサイクル・アセスメントに関する専門知識は、産業界全体、社会全体にわたるサステナビリティの向上にも役立っています。サプライヤーやお客様と、積極的にライフサイクル・アセスメントに関する協力を行うことで、より信用・信頼できるバリューチェーンを構築しています。DSMは、Life Cycle Task Force of Plastics Europeのメンバーであり、 Ecoprofilesの策定に参画しています。産業平均値として報告されたこれらの高品質なライフサイクル・インベントリ(LCI)データセットによって、政府、学界、設計者は独自のプロセスを構築し、十分な情報に基づいて判断を行うことが可能となります。 

結果を出せるイニシアティブ

DSMはまた、World Business Council for Sustainable Development(持続可能な開発のための世界経済人会議)のメンバーで、Roundtable for Product Social Metricsの共同創立者でもあります。当社はこれらのネットワークにおいて、ソーシャル・メトリクス測定のための堅実で調和のとれた方法論の作成を追求しています。 これらのイニシアティブにおけるこれまでの成果には、Handbook for Product Social Impact AssessmentおよびLife Cycle Metrics for Chemical Products(化学製品のためのライフサイクル測定法)が含まれています。 

これらの情報活動はすべて、最終的にE&Eセクター全体にわたって持続可能なライフサイクル・アセスメントの考え方とアプローチを刺激し、しっかりと盛り込むことを意図するものです。 

トウゴマの実から作られた独自の植物由来ポリアミド

2018年1月16日、17日にベルリンで開催されたエシカル・ファッション・ショーでは、サステナブル・ファッション業界のトッププレーヤーが集まり、繊維とファッションの責任あるイノベーションについて発表し、議論しました。このショーに参加した大手ブランドの1つは、私たちのお客様で、ヨーロッパで最もサステナブルなアウトドアブランドであるVaude(ファウデ)でした。Vaudeのコレクションの一部には、トウゴマの実から作られた私たち独自の植物由来のポリアミドEcoPaXXが使用されています。

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