Akulon® Ultraflow

Akulon Ultraflowはメーカーにおける射出成形サイクル時間を最大40%短縮することが証明された高流動グレードです。

フローとともに

優れた外観を備えつつ、流動性を向上しサイクル時間を短縮する方法を模索しているメーカーにおいて、Akulon Ultraflowへの関心が高まっています。加工が容易なポリアミド6は、フローを80%向上し射出成形サイクル時間を40%短縮します。標準的なポリアミド6等級に比べ、機械的特性への有意な影響はありません。

今日、Akulon Ultraflowは、エンジンカバー、吸気マニホールド、自動車のエクステリアミラーシェル、家具、電動工具などの要求の厳しい多くのアプリケーションに使用されています。Akulon Ultraflowの高速フローをさらにバックアップする特長は、サイクルの時間的早さだけでなく、システムコストの削減です。

たとえば、肉厚を減らせることで必要な素材が減り、技術者の設計の自由度が高まります。また成形型の数の増加は生産コストの低下につながり、より低いトン数の機械で部品を成形し、製造上の柔軟性を高めることができます。また当然ながら流動性が高まることで残留成形応力と反りの低下につながります。

さらなるメリット

Akulon Ultraflowの他のメリットには、表面外観の向上と塗装の必要性の低下が含まれるほか、金属の代替の範囲が広がり、重量、燃料、そして炭素の削減のメリットをもたらします。

人と地球にやさしく利益も向上

スパイラル・フロー・レングス

ここでは260°C(500°F)、1400バールでのAkulon Ultraflowのスパイラル・フロー・レングスをご覧いただけます。Akulon Ultraflowは射出時間と保持時間の短縮、結晶化率の加速、低い加工温度のおかげでサイクル時間を最大40%短縮することができます。加工温度が低いことでエネルギーコストも低下します。

Akulon Ultraflowで流動性が改善されているため、型締力を減少でき、低いトン数機の導入そして金型1個あたりのキャビティ数を増やすことが可能になります。成果:部品価格の低減につながる可能性。

コスト削減

ここではAkulon Ultraflowによるサイクル時間の増加を通したコスト削減についてご覧いただけます。具体的には53秒から33秒へのサイクル時間短縮を実現します。

エンジンカバーなどフロー・レングスが長く肉厚の薄い部品の設計では、さらなるコスト削減が可能になります。

Akulon® Ultraflowのさらなる事例

  • オイルサンプ

    オイルサンプは、イノベーション、特に金属の代替に適した自動車用途です。

  • MPCエンジンカバー

    Akulon Ultraflowは、卓越した流動特性と低反り性を持つガラスとミネラルで強化したポリアミド6です。

表面外観

Akulon Ultraflowは標準的なポリアミド6グレードに比べよりよい表面外観を提供し、ラッカー塗りや塗装といった二次的な表面処理を不要にし、不合格品の数も減少します。さらにAkulon Ultraflowの50~60%ガラス強化グレードでできた部品の表面外観は標準的な30%ガラス強化ポリアミド6グレードに匹敵します。この素晴らしい表面外観は、ガラス繊維のよりよい浸潤のおかげで、特に薄肉部品の高度に強化されたグレードにおいて顕著です。写真は標準的なポリアミド6に比べた場合のAkulon Ultraflowによる表面外観の劇的な改善を示すものです。

金属とプラスチックの代替

Akulon UltraflowのK-FGH0およびK-FGH12グレードは、金属の代替に大きなチャンスを提供し、大きなコスト削減の可能性を秘めています。Akulon Ultraflowで達成される重量と騒音削減はバリューチェーン全体のメリットにつながるほか、部品統合という別のメリットもあります。

またAkulon Ultraflowは、高温熱可塑性プラスチックの代替のための選択肢を増やすものでもあります。たとえば、設計の自由度が高まり、剛性と寸法完全性に影響することなくより高度なガラス負荷を薄肉部に統合できる可能性があります。

さらにAkulon Ultraflowは、30~40%ガラスを充填したPPSまたは100°C(212°F)を超える動作温度で剛性および/または外観を提供する製品用途における芳香族ポリアミドの代わりとして使用することでコスト削減を実現します。

Akulon Ultraflow K-FGH0またはK-FGH12はこれらの温度で、比較的高価なエンジニアリング・プラスチックに比べより剛性が高く、丈夫で、魅力的な外観を持つ部品を提供することができます。

150°C(300°F)でのヒート・エージング後の引張強度。

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