ブロードバンドネットワークでのデータ転送量とそのスピードは、2010年から2015年の間に10倍に増加すると考えられています。一方、電子機器デバイスも機能性と洗練性が増し、幅広く急成長することは、明白です。しかし、絶対に大きくならない2つのものがあります。それは、デバイスの大きさと価格です。
このような背景に対して、DSMは小型化・薄型化を進め、部品の数を減らすためのさらなる集積化を実現するソリューションを開発しています。
こうしたプロセスの中で、有害な素材と排出から、エネルギー・水の使用、リサイクル、レアメタル・鉱物の使用、二酸化炭素排出量の削減に至るまで、私たち達は消費者製品のライフサイクル全体で環境負荷を削減しています。
これらはすべて、幅広い持続可能性を推進するDSMの取り組みの一環であり、特に、リサイクルの「輪」を表す「cradle-to-cradle(ゆりかごからゆりかごへ)」のアプローチです。
私たち達はマクドノーフ・ブラウンガート・デザイン・ケミストリー(MBDC)社のcradle-to-cradle認証を6つの機能性素材により獲得しています。
大幅な成長を続ける時代の潮流がここにあります。光ファイバーケーブルなくして世界と高速インターネットでつながることはできません。また、UV硬化性コーティングなくして光ファイバーケーブルの存在はありえません。DSMは光ファイバー内を通過する信号の安定性を保証し、厳しい環境からケーブルを保護する光ファイバーケーブルコーティングの世界的なリーディングサプライヤーです。
DSMが初めて光ファイバーコーティングを設計したのはおよそ40年前のことです。今日、DSMの製品を、世界トップレベルの情報通信企業が使用しており、ケーブルの寿命は30年以上にまで延長されています。DeSolite®(デソライト)スーパーコーティングのおかげで、インターネットの普及前と比べ、かつてないほどの恩恵が世界にもたらされています。
コネクターと極小コンポーネント市場において、ポリアミド樹脂スタニール®フォーティー™が最も大きく貢献していることは確かです。最新の電気・電子機器を製作するのに必要な、高温で鉛を使用しない組立温度下で長持ちすることだけでなく、ハロゲンおよび赤リンを含まないことで、従来のソリューションより二酸化炭素排出量を大きく削減することができます。
デスクトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末など、世界中の電子デバイスに搭載されているすべての高温コネクタとソケットのうち、およそ30%がスタニール®またはスタニール®フォーティー™を使用しています。
また、DSMはあなたのラップトップや主要メーカーのMP3プレーヤーといった電子デバイスに使われている小型プラスチックコンポーネントを製造しています。私たちの専門とするポリマー技術によって、小型で軽量、かつ強力で耐久性に優れた電子コンポーネントを継続して生産することが可能となるのです。
実際、スタニール®またはスタニール®フォーティー™は、世界で最小のコネクタの製造に使われています。さらに、私たちは、各家庭の壁についている照明スイッチに使用するプラスチックも製造しています(そうです、DSMは文字通り人々の生活をより明るくしているのです)。
DSMの反射防止ガラスコーティングは、とりわけ主要なコンピューター企業や電子機器企業と取引のあるガラスメーカーにとって、新たな成長分野となっています。
反射防止コーティング技術は、日光を吸収する特性を持つため、エネルギーを節約し、バッテリーを搭載した電気・電子機器の性能を長持ちさせることができます。見た目のぎらつきを生じさせることなく、きわめて明瞭で色彩豊かな画質表現が可能となります。
KhepriCoat®(ケプリコート)で処理したカバーガラスは、より多くの光を透過させるため、電気照明1ワットあたりのルーメンが大きくなります。
このことは、スタジアム内の照明、建築物の投光照明、ショーウィンドウの照明といったエネルギーを大量に必要とするシステムで、明るさとエネルギー効率のいずれかをあなたが選択できるということを意味します。