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サステナブルな未来:サイエンス・フィクション?

2018年 9月 18日
  • Dimtri de VreezeRoyal DSMのボード・メンバー

今日の世界の多くはSFが現実となったものです

自動スライドドアは、21世紀の建築物では当たり前のものですが、SF小説家、HGウェルズが1899年の小説解放された世界(The World Set Free)に記した時点では、突飛な可能性に過ぎなかったのです。スタートレックの「レプリケーター」は空気から食べ物などのアイテムを作り出す3Dプリンターでしたが、今日では、自動車、航空業界から医療業界まで多数の業界およびアプリケーションで現実のものとなり、特に医療アプリケーションでは、画期的な3Dバイオプリンティング技術を用いて作られるようになっています。また3Dプリンター製ではありませんが、約5年前には、世界で初めて研究室で育成されたハンバーガーがオランダのマーストリヒト大学の科学者によって調理されました。

1964年には、米国の生化学教授であったアイザック・アシモフが50年後の世界を想像し、"コミュニケーションは視覚的なものになり、電話で話しながら相手を見ることができるようになる" と言っています。2014年までには、ほとんどの人が持つスマートフォンにSkype やFaceTimeなどのアプリが含まれるようになりました。アシモフは、「小型化されたコンピューター」という言葉でスマートフォンを予想したほか、現在ではすべて現実のものとなった薄型テレビや自動運転車の登場も予想していました。

第4次産業革命とAI時代が到来すると、当然のようにより多くのサイエンス・フィクション(SF)が現実のものとなります。技術と科学の両方の躍進によって、変化のスピードが加速します。

SFの未来は?

しかし、今世紀は気候変動という世界共通の問題も抱えています。私たちが今日追求している新しいSFのようなイノベーションは、気候変動問題に対処し、世界の存続を確保するという深いインパクトも持つことができるでしょうか?

従来の解釈(私自身の解釈も含め)に反する「SF」は、予想を意図するものではなく、無限の可能性を秘める世界を継続的に思い描くことであると言った場合はどうでしょうか? 予言のように受け取られるかもしれませんが、SFの中核はあらゆるものに対してオープンに考えることにほかなりません。世界が直面しているこの重大な問題に取り組むにあたり私たちに必要な心構えは、より持続可能な未来に向けて可能性を模索することです。そうしない限り、SFが持つ他のすべての機会は、実現したり楽しむ余地がほとんどなくなってしまいます。

持続可能な未来の可能性の実現

エコシティ。グリーンカー。エネルギーシステムの変革。これらのコンセプトの実現とその能力に最も大きな影響を持つのは使用される素材です。材料科学は、急速な変化と混乱の中で、イノベーションの中心となり、アイデアから現実、SFから真実へと道を切り拓きます。

既に先進素材ビジネスは、気候変動への対応と明るい未来の構築において、発明を促進するという重要な役割を果たしています。より軽くて小さいながらも強く安全、さらにグリーンでスマートな材料への移行が急速に進んでいます。カーボンフットプリントを削減する電気自動車、コネクテッドカー、自動運転車に動力を供給する高性能材料から、ソーラーパネルをより効率的で低価格化し、実行可能かつ持続可能にする反射防止コーティングや完全にリサイクルが可能なカーペットまで、それらは多岐にわたります。

電力を消費する代わりに、建築物や自動車が発電する世界を想像してみてください。循環経済が世界経済となります。明日のイノベーションが今日の世界を守ります。変化と進化だけではなく、生存と保全に向けた革新のために、これまで以上に材料科学が必要になっています。

今日のSF作家は新しい惑星に生息する人間のコロニーを描いていますが、当社の科学者たちに未来の世代のために私たちが今住む惑星を守る脚本を書かせてください。私たちは皆、グリーンで持続可能な地球をふるさとと呼ぶ権利を持っているのです。

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