DSMエンジニアリングプラスチックス

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もしも自動車業界にエンジニアリング・プラスチックがなかったら?

2018年 12月 11日
  • Bert Havenith(バート・ハヴェニート)DSMエンジニアリングプラスチックス、マーケット;ストラテジックインテリジェンスディレクター

エンジニアリング・プラスチックは自動車業界を変え、未来の車に対して多大な影響を与え続けています。1950年代には、プラスチックが車の価値に占める割合は1%でした。今日では約35%を占めています。設計者は、金属からプラスチックに置き替えることで40~50%の重量削減ができるものとして、パワートレイン、内装、外観、エンジンシステムなど、さらに多くの用途を見出しており、2030年までにはその割合は50%に上ると予想されています。個々の部品レベルでの重量削減はわずかである場合もありますが、累積的には大きく影響します。車にプラスチックが全く使われない世界を想像するため、軽くなった自動車の累積的な影響の計算例を見てみましょう。

約4万のスイミングプールに相当する燃料

平均的な中型自動車の重量は1.5メートルトンです。現代の車は重量ベースで10~12%がプラスチックで構成されています。車の12%がプラスチックで構成され、プラスチック製部品では45%の重量削減を達成したと仮定します。エンジニアリング・プラスチックは、中型自動車の重量を150kg削減するほか、100kmあたりの熱量消費を0.75ℓ減少し、1kmあたりのCO2排出量を約15g低減します。この重量削減を、世界中の路上にある10億台の乗用自動車に拡大してみましょう。1台あたりの年間平均走行距離を1万3,000kmとして、それらの自動車にプラスチックが実現する重量/燃料削減によって、1年あたり975億リットルの燃料節減につながります。これは約4万のオリンピックサイズのスイミングプールを満たすのに十分な量です。

カリフォルニア州の2倍の大きさの森林

CO2の排出量も大幅に削減します。この燃料削減は全体で1年あたり1,950億kgのCO2削減につながります。これは、2,920万軒の家屋で1年間に使用されている電気によるCO2排出量に相当します。自動車にプラスチックがなかったら、燃料から生み出されるCO2の増量分を相殺するために、カリフォルニア州の2倍、イタリアの3倍、韓国の9倍の大きさに相当する93万平方キロメートルの森林が必要になります。

安全性と性能

エンジニアリング・プラスチックは、自動車の重量と熱量消費の削減への多大な貢献だけでなく、フル電気自動車と全自動運転車の時代に近づくのに伴い、新しい安全装備、部品不具合の減少、電気性能向上を通して自動車の安全向上にも役立っています。

さらなる重量削減

DSMのポートフォリオには、様々な自動車用途の特定の条件向けに設計された幅広い素材グレードが含まれています。私たちの素材は、チェーン・テンショナー、MTD部品、ギア、給気冷却装置のエンドキャップ、ターボダクト、フロントエンドモジュール、防火壁、ペダルなどに使用され、過酷な使用条件にも耐えながら、設計者が大幅な重量削減を達成することに貢献しています。高温、湿度、薬品に対し、素材レベルで性能を損なうことのない耐性を備えています。 OEMが2025年の排ガス目標を満たすのに必要とされる平均200kgの車両重量削減に向けて努力している中、私たちの次世代ソリューションは、車両重量のさらなる削減に貢献します。それらのソリューションには、エアダクト用のArnitel® HT、ターボコンポーネント用のStanyl® とAkulon® Diablo、CNG/水素タンク用のAkulon® Fuellock® 、冷却ポンプインペラー用のXytron® HR PPS、オイルサンプ用のAkulon® PA6、クランク軸カバー用のArnitel®、ForTii®、Xytron™、EcoPaXX® が含まれています。

私たちの素材ポートフォリオが未来の自動車の課題をどのように解決するか、 www.dsm.com/automotiveで詳しくご覧ください。

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