• 新型コロナウイルス感染症（COVID‑19）のパンデミックは、私たちの生活や健康に対する考え方に大きな影響を与え、多くの人がこれまで以上に免疫系の保護に関心を持つようになりました。
  
• 消費者の心をつかむ革新的で効果的、かつ安全な栄養補助食品の開発には、消費者のインサイトと最先端の科学的研究を組み合わせることが不可欠です。
• ここでは、DSMの最新の消費者調査や、ビタミンDと免疫サポートに関する新しい科学的知見、そしてそれが健康・栄養市場におけるイノベーションにおいてどのような意味があるかを説明します。
  

消費者の健康への考え方が変わった2020年 

全体的に、消費者は健康や栄養に関する知識を深めており、結果として、自分自身の健康により注意を払うようになっています。2020年に実施された調査によると、パンデミックとそれに伴う健康問題によって、免疫が消費者の健康に関する関心事のトップとなりました。世界の消費者の65.3%が免疫の健康について懸念を抱いていると回答しています。¹ これは、前年比で7.3%の増加です。² 

科学と消費者動向分析を組み合わせ、２つの分野でトップを目指します 

さまざまな栄養素、特にビタミンDが免疫系の健康に与える影響については、これまで以上に多くの研究が行われています。刻々と変化する消費者ニーズに応え、最も安全で効果的な製品を生み出すには、「サイエンスファースト」のアプローチが不可欠です。そのため、メーカーは新製品を開発したり、主張を伝えたりする際に、最新の科学的研究を取り込むことが非常に重要です。  

効率的な免疫サポートの必要性が高まっており、メーカーはより迅速に作用するソリューションによるイノベーションの導入を迫られています。市販のサプリメントに使用されている成分ではビタミンD3が最も一般的ですが、吸収するには肝臓での処理が必要なため、体内で最適なビタミンD濃度になるまでに数か月かかると言われています。⁷ しかし、生物学的に活性なビタミンDの形態であるカルシフェジオールを用いると、肝臓での処理の必要性を回避し、1～2週間で血流に入り、十分なビタミンDの状態を3倍早く⁸達成できることが研究で明らかにされています。⁹   

パンデミックにおいて、吸収速度の向上は消費者にとってプラスの要素です。例えば、ビタミンDレベルをより早く最適化することが臨床的に証明されているDSMの革新的カルシフェジオール製品、 ampli-D®は、サプリメントメーカーにおいて免疫健康サポートをより効果的にもたらす目的での採用実績があります。¹⁰ ampli-D®はすでに多くの地域で販売されており、オーストラリアではサプリメントとして承認され、今後さらに多くの国で承認される見込みです。

エンドツーエンドパートナーとしてのDSM

刻々と変化する環境に、栄養・健康業界は迅速に対応していかなければなりません。免疫をターゲットにしたサプリメントや処方の改善などのイノベーションが成功への鍵となります。製品開発プロセスのすべてのステップと、製品を迅速に市場に投入したいという希望とのバランスをとるのは、なかなか難しいことです。特に、消費者が信頼性と有効性の高い製剤を、さまざまかつ便利なフォーマットで提供することを求めている場合は困難です。これを実現するには、原材料の提供だけでは不十分です。つまり、パートナーが必要なのです。