Stanyl®ForTii™をスマートフォンフレームスプリッタの素材として本格展開

Stanyl®ForTii™をスマートフォンフレームスプリッタの素材として本格展開

Tokyo, JP, 30 6 2015 06:00 CEST

メタルボディの通信性を向上し、スマホのデザインと性能の両立に貢献 中国大手スマートフォンメーカー、小米科技(シャオミ)のMi4に採用

ライフサイエンスとマテリアルサイエンスのグローバル企業であるDSM社(以下、DSM)は、日系電子・電気メーカーに向けて、スマートフォンフレームスプリッタの導入提案と、素材となる高機能ポリアミドStanyl®ForTii™(スタニール®フォーティー™)の用途開発及び販売を本格的に開始します。本決定は、中国に本社を置く革新的なスマートフォンメーカー、小米科技(以下、シャオミ社)の新作、Mi4のフレームスプリッタに採用されたことを受けたもので、世界3位の出荷台数を誇る同社との実績をもとに、日系メーカーへの提案を強化します。

※スタニール®フォーティー™は、高寸法安定性、高温環境下における剛性や強度に優れ、非常に高い流動性を誇る、ハロゲンフリー難燃性グレードのDSM独自の高機能樹脂です。

デザインと性能の両立 スマートフォンのフレームスプリッタについて

現在、世界のスマホ市場では美しさと頑丈さを兼ね備えた高級感のあるメタルフレームが流行しており、日系メーカーも発売を開始しています。一方で、メタルフレームを採用すると、金属の電波干渉により通信性や受信性を損なうため、デザインと性能の両立が開発課題となっています。その解決策の1つが、耐熱フレームスプリッタの採用です。同部品は、フレームの一部を樹脂にして、アンテナとして使われるメタルフレームの一部を電気的に切り離すことでアンテナ性能の向上を図るために採用され、スマホ背面の上下や側面に組み込まれます。

フレームスプリッタに求められる性能

フレームスプリッタは、製造時にメタルフレームの一部として成形されるため、メタル部分に施される熱的・化学的な様々な処理に一緒に晒されます。そのため、素材である樹脂にはスマホ外装部品としての機械的特性に加え、高温環境下での高流動性や色彩安定性、そして、耐薬品性などの高い性能が求められます。なお、数ある競合素材の中で、シャオミ社がフレームスプリッタに求める性能条件を満たすのはスタニール®フォーティー™XS85のみであり、完璧な機械的性能、高流動性、素晴らしい色彩安定性と耐薬品性に加え、DSMの丁寧なテクニカルサポートがスタニール®フォーティー™の採用理由となりました。

<参考資料>

DSM – Bright Science. Brighter Living.™

DSM社は、科学をベースとして健康、栄養、材料分野で活躍しているグローバル企業です。ライフサイエンスとマテリアルサイエンスにおける独自の技術を組み合わせることで、経済的繁栄、環境問題への取り組み、そして社会の発展を促進し、DSMと関わる全ての人々にとって持続可能な価値を創造します。また、DSMは、食品や栄養補助食品、パーソナルケア、飼料、医療機器、自動車、塗装、電気・電子機器、ライフプロテクション、代替エネルギー、バイオベース素材  などのグローバル市場において、顧客企業の業績向上・維持に貢献できる革新的なソリューションを提供します。DSMおよびその関係会社の年間純売上高はおよそ100億ユーロ、従業員数は25,000名で、NYSE Amsterdamに上場しています。

詳細についてはwww.dsm.comをご覧ください。

* 本リリースは2015年5月13日にDSM社から発表されたプレスリリースを抄訳したものです。

プレスリリース

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