サーキュラー・エコノミー

サーキュラー・エコノミー

変化を可能にする

循環型かつバイオベースの経済への変化を可能とすることは、DSM の大きな願いの一つです。

循環型かつバイオベースの経済とは

サーキュラー・エコノミー(循環経済)は、資源を再生させる自然の能力の助けを得ながら、回復可能な形で私たちが消費する食物、物資、エネルギーを供給していくというものです。製品を簡単に消費し、効率を考えずに廃棄するリニア・エコノミー(直線的に(Linear)にモノが流れる経済)とは対極に位置し、循環型モデルは、資源が持つ潜在的な可能性の全てを私たちの経済活動に役立たせ、その価値を常に最高の状態に維持できるようにすることを重視します。バイオベースの経済とサーキュラー・エコノミーは多くの側面で互いに補い合い、これらは相互に強化されます。

- 「サーキュラー・エコノミーは、計画的に回復が可能であり、製品、コンポーネント、素材の利用可能性と価値を常に最高の状態に維持することを目指すものです」 - エレン・マッカーサー財団。

- 「バイオベースの経済は、作物、森林、魚、動物、微生物など、陸と海の再生可能な生物由来の資源を使用して食物、素材、エネルギーを生産します。」 - 欧州委員会。

素材のリサイクルとエネルギーを回復させることは明らかに良い慣習ですが、サーキュラー・エコノミーの観点からは、再生可能な素材、より耐久性に優れた素材の発見に目を向け、修復、再利用、用途の変更がより簡単に行える製品を設計することで、廃棄をまず防ぐということを考えます。

増え続ける需要への対応

世界の人口増加と中産階級の拡大が見込まれており、食料、素材、エネルギーの需要はますます大きく膨らむことになるでしょう。これらの製品に必要な資源の一部は、自然の力だけでは消費のペースをまかなうことができません。化石燃料がこの好例です。

私たちの現在の消費パターン、そして将来予測される消費パターンは、天然資源の不足を招くだけでなく、自然のサイクルに害を与え、気候変動や環境汚染などの悪影響を副作用としてもたらします。一方で、サーキュラー・エコノミーは、素材や製品の最高の価値を、なるべく長期間維持しようとするものです。

私たちの柱を建てる

DSM は将来も確実に天然資源が使用できるよう、その保全に取り組みます。加えて、使用可能な限られた資源のさらなる価値を解き放ちます。この二重の目標を達成するため、DSMはサーキュラー・エコノミーに関する5つの柱を提起しました。

  • Reduce   切迫する資源の使用を減らします 
  • Replace   不足している資源、危険性のある資源、有害な可能性がある資源を置き換えます 
  • Extend    製品の寿命を延ばします
  • Enable     スマートで安全な素材によって、リサイクルを可能にします
  • Recover   廃棄物ストリームを回復させます