DSM、Sushine社を技術買収。PV関連のポートフォリオ拡充へ。

私たちはまず、日本で開催された影響力の大きいPV Expo（3月1～3日開催）で、革新的な新しいバックシートを披露しました。日本は非常に重要な太陽光発電市場です。日本はヨーロッパとともに、最初に太陽光パネルを大規模に導入した地域の一つであり、豊富な経験を有しており、大手モジュールメーカーの多くが日本を拠点にしています。私たちのバックシートイノベーションは、様々なメリットを提供し、太陽光発電モジュールの均等化発電原価（LCOE）を引き下げることから、日本で非常に高い評価を得ています。DSMではSame sun. More power.™の考えの下、イノベーションを推進しています。

シートを接着するためには、接着剤を使用する必要があります。Sunshine社の創設者であるSunny Zhao氏は、接着剤の代わりに、共押出しプロセスを使用する方がはるかに効果的であると判断しました。共押出しでは、すべての層を同時に製造します。注意深く設計されたポリマーと組み合わせれば、非常に耐久性の高いバックシートが生まれます。DSMはこのアイデアに感銘を受け、2016年にSunshine社との協力を開始し、この度の技術買収へと繋がりました。DSMは、中国で生まれた技術に、日本を皮切りに米国やヨーロッパ、インド、中東へとグローバル市場への道を切り開き、多大な付加価値を提供しました。また、DSMは、日本の太陽光発電業界 において、既に反射防止塗料の幅広いネットワークを持っており、新しいバックシートは、こうした既存のお客様にも関心を持ってもらえると思います。最終的には、DSMのポリマーや材料加工、マテリアルサイエンスにおける幅広い経験や専門知識とSunshine社の起業家精神が結びつき、さらに刺激的な新しい太陽光発電製品につながると確信しています。