Tokyo, JP, 28 2 2017 03:00 CET
今回展示する製品は、DSMが技術買収を完了した中国企業「Sunshine社」(Suzhou SunShine New Materials Technology Co., Ltd)の技術が用いられた非フッ化太陽光発電(PV)バックシートです。
Sunshine社は、共押出し技術をベースとした新たな高性能太陽光発電用バックシートの製造会社で、同社の共押出し技術により、層間接着のリスクが排除され、また、環境に有害とされるフッ素フィルムが不要になるほか、現在のラミネート加工バックシートよりも優れた性能特性を実現しています。さらに、共押出しプロセスを通じて新製品を柔軟に設計できるため、お客様にさらなる価値を提供します。
ディー・エス・エム ジャパン株式会社 代表取締役社長 中原雄司のコメント;
今回のPV展において、太陽光発電モジュールに用いられる本技術を紹介できることを大変光栄に思います。DSMは次世代の革新的な非フッ素、無接着剤バックシートを取り入れ、急速に発展する太陽光発電業界におけるニーズと、持続可能性の高い製品を通じた環境保護に対するニーズのバランスを保っています。
Same sun. More power.™
過去10年で、世界規模のエネルギー・ミックスにおいて太陽光発電は重要なエネルギー源へと発展しました。しかしながら、太陽光発電がグリッドパリティに達して、世界において火力発電エネルギーとのコスト競争力をさらに高めるためには、太陽光発電の均等化発電原価(LCOE)を下げていかなければなりません。ポリマーバックシートは、太陽光発電(PV)モジュールの耐久性および出力(kWh)を向上させるため、モジュールの性能にとって不可欠なものとなっています。DSMでは、業界最高レベルの反射防止コーティング剤での成功をもとに、堅実で耐久性があり、かつ持続可能な素材を用いたソリューションを提供する製品をイノベーション・ポートフォリオの中から生み出し、太陽光発電の発電コスト低下に貢献していくこと ― Same sun. More power.™ ― を目指しています。
この非フッ化太陽光発電(PV)バックシートおよびそのメリットの詳細については、DSMのブースE44-10でご確認いただけます。
太陽光発電モジュール用バックシートについて
バックシートは、紫外線、湿気、その他気象条件からPVモジュールを保護します。また、絶縁性によりPVモジュールを取り扱う作業員や付近の作業員の安全性を確保し、さらに、内面反射性能も強化します。
DSMの太陽光発電関連技術
この度展示するバックシートは、太陽光発電分野ではこれまであまり用いられてこなかった共押出しとナノコンポジット化を組み合わせた特許技術を用いて製造されています。現存のソリューションと比較した際に、DSMのバックシートは、出力と耐久性の点で従来品と比べて優れた性質を有しています。
DSMは、世界有数の反射防止コーティング技術を保有しており、2つの特許製品を組み合わせ、DSMの持つアプリケーションや市場に関するノウハウを活用することで、再生可能エネルギーの普及に不可欠なPVモジュールのパフォーマンスと耐久性の向上を実現していきます。
DSM – Bright Science. Brighter Living.™
DSM社は、科学をベースとして健康、栄養、材料分野で活躍しているグローバル企業です。ライフサイエンスとマテリアルサイエンスにおける独自の技術を組み合わせることで、経済的繁栄、環境問題への取り組み、そして社会の発展を促進し、DSMと関わる全ての人々にとって持続可能な価値を創造します。また、DSMは食品や栄養補助食品、パーソナルケア、飼料、医療機器、自動車、塗料、電気・電子機器、ライフプロテクション、代替エネルギー、バイオベース素材などのグローバル市場において、顧客企業の業績向上・維持に貢献できる革新的なソリューションを提供します。年間の純売上高はおよそ100億ユーロ、社員数は25,000名で、Euronext Amsterdamに上場しています。
詳細については www.dsm.com をご覧ください。
将来予測に基づく記述
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