バイオテクノロジーセンターをオランダに新設

バイオテクノロジーセンターをオランダに新設

Tokyo, JP, 08 5 2017 07:00 CEST

バイオ関連技術を集積し、持続可能性に貢献するイノベーション創出を目指す

ライフサイエンスとマテリアルサイエンスのグローバルカンパニーであるDSMは、食品、栄養素、飼料、燃料、医薬品、バイオ由来素材など幅広い分野での貢献が期待されるバイオ関連技術の強化を目的に、最先端の研究開発拠点『the Rosalind Franklin Biotechnology Center』をオランダのデルフトに開設しました。DSMでは、2013年より1億ユーロを投資してオランダにおけるR&D機能を強化しており、本センターはその計画の一環として設立しています。

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本センターでは、まず砂糖の代替品ステビアの甘味成分である発酵性ステビオールグリコシドの生産技術や、植物の非可食部分を植物性タンパク質に転換する技術の開発等を進めていく予定です。

発酵性ステビオールグリコシドは、食品や飲料における世界的な砂糖不使用の流行により需要が増えており、DSMの発酵技術が、高純度、高品質なステビオールグリコシドの安定生産を可能にします。また、タンパク質も食品素材として世界的に需要を伸ばしており、食用油の抽出後に大量に廃棄されている菜種やキャノーラの非可食部から植物性タンパク質を生産するDSMの技術は、食品の安定供給に加え廃棄物処理の問題など様々な地球規模の課題を解決します。

設立場所であるデルフトは、150年近く前から発酵技術やバイオテクノロジーに関する研究が盛んな土地として知られています。DSMでは、デルフトをバイオテクノロジーの重要拠点として位置づけでおり、フードスペシャリティーズの本部や、抗生物質の中間体や酵母エキスの生産拠点を設けているほか、食品関連の用途開発センターを開設し、バイオ発酵に関する最先端のパイロットプラントをパートナー企業と共同設置するなど、長年にわたって投資を続けてきました。トウモロコシの非可食部からバイオエタノールを生産するための酵母・酵素技術もデルフトで生まれています。

本センターの設置は、このデルフト拠点をより一層強化するものです。One DSMのスローガンのもと27ヶ国から400人以上の研究者が集まり、バイオ関連技術を集積ることで、部門をまたがる幅広い領域でイノベーションを創出し、栄養豊富な食品の安定供給やバイオ燃料の普及促進といった持続可能性への貢献を加速していく考えです。

<参考資料>

DSM – Bright Science. Brighter Living.™

DSM社は、科学をベースとして健康、栄養、材料分野で活躍しているグローバル企業です。ライフサイエンスとマテリアルサイエンスにおける独自の技術を組み合わせることで、経済的繁栄、環境問題への取り組み、そして社会の発展を促進し、DSMと関わる全ての人々にとって持続可能な価値を創造します。また、DSMは食品や栄養補助食品、パーソナルケア、飼料、医療機器、自動車、塗料、電気・電子機器、ライフプロテクション、代替エネルギー、バイオベース素材などのグローバル市場において、顧客企業の業績向上・維持に貢献できる革新的なソリューションを提供します。年間の純売上高はおよそ100億ユーロ、社員数は25,000名で、Euronext Amsterdamに上場 しています。

詳細については www.dsm.com をご覧ください。

* 本リリースは2017年4月3日にDSM社から発表されたプレスリリースを抄訳したものです。

プレスリリース