DSM社、Nenter社とのビタミンE生産のジョイントベンチャーを発表

DSM社、Nenter社とのビタミンE生産のジョイントベンチャーを発表

Heerlen, NL, 29 1 2019 08:00 CET

栄養、健康、持続可能な暮らしの分野で意欲的に活動するグローバル・サイエンス企業Royal DSMは、Nenter & Co., Inc.との間で出資比率を75/25とするジョイントベンチャーを設立する意向を本日発表しました。このジョイントベンチャーは、Nenter社が保有するすべてのビタミンEの生産施設および関連資産が含まれます。

ビタミンEの将来のニーズを満たすために、DSMはジョイントベンチャーの75%の株式を約1億3,500万ユーロで取得することになります。これはNenter社のビタミンE事業が創出する2019年の推定EBITDAの約6倍に相当します。

このジョイントベンチャーは、中国湖北省荊州市にあるビタミンE生産施設を取得・運営し、Nenter社の(中国湖北省)石首市にある施設についても少数株主として保有します。またNenter社の既存の供給契約に従って、DSM向けに排他的にビタミンEが生産されることになり、DSMとNenterの間で利益分配契約が締結されます。

DSMは、ジョイントベンチャーパートナーであるNenter社と共に施設の改良・改修を行い、DSMの安全、健康および持続可能性の基準を順守しつつ、ビタミンEの高品質と持続可能な供給のため、オペレーションを向上させていきます。

このジョイントベンチャーを通して、DSMはビタミンE分野における存在感を強化します。このジョイントベンチャーによって、DSMは追加的な生産能力増強に向けて費用対効果を高めることができ、ビタミンE分野における継続的な成長が可能になります。これはDSMの家畜用飼料のプレミックスソリューションにおいて不可欠な要素です。

このジョイントベンチャーによって、DSMのグローバルサプライチェーンのフットプリントが拡大し、スイスの施設に続いて、中国およびアジア太平洋で現地生産のビタミンEを提供できるようになります。これは、サプライチェーンを簡素化することで運転資本を減らすというDSMの戦略を後押しするものです。

ビタミンEは、細胞膜が脂質ペルオキシルラジカルによって攻撃されるのを防ぐ、天然の最も効果的な油溶性・鎖切断型の酸化防止剤として高く評価され、受け入れられています。有効な生物学的酸化防止剤として主に知られていましたが、ビタミンEにはさらに多数のメリットがあります。すべての組織の構造的完全性の維持、免疫系への調節作用による家畜の健康維持と耐病性に大きく貢献しています。

この取引は、いくつかの規制認可の対象になるため、2019年第2/第3四半期のクロージングを予定です。コントロールをを得た時点で、DSMは事業体を統合します。

DSM – Bright Science. Brighter Living.™

Royal DSMは、栄養、健康、持続可能な暮らしの分野において意欲的に事業を展開する目的主導型のグローバル企業です。DSMは、すべての人々の生活を豊かにすることを目指しています。利害関係者の皆様、すなわちお客様、社員、株主の皆様、そして社会全体に対して経済的、環境的、社会的価値を創出しつつ、自社の製品とソリューションを駆使し、世界で最も重大な課題の解決に取り組んでいます。DSMは、食品や栄養補助食品、飼料、パーソナルケアおよびアロマ、医療機器、環境に配慮した製品および用途、新たなモビリティとコネクティビティの分野において革新的なソリューションを提供します。DSMおよび関連会社の年間の純売上高はおよそ100億ユーロで、社員数は約2万3,000名です。1902年に設立されたDSMは、Euronext Amsterdamに上場しています。詳細はwww.dsm.comをご覧ください。