プレスリリース

DSMの新たな飼料添加物 オランダでの試験で乳牛の温室効果ガス排出を大幅に削減

2021年2月8日

栄養、健康、サステナブルな暮らしの分野で事業を展開するグローバル・サイエンス企業であるRoyal DSMが開発した、新しい飼料添加物を乳牛の飼料に加えることで、メタンの排出量を大幅に削減できることが、オランダ レーワルデンにあるWageningen Livestock ResearchのDairy Campusで行った試験で実証されました。牛1頭あたりのメタンガス削減量は、飼料の種類とBovaer®の添加量によって変わりますが、27~40%です。反芻動物から排出されるメタンは、現在排出されている温室効果ガスに占める割合が非常に大きく、気候変動の要因ともなっています。


メタン抑制剤Bovaer®の試験を設計、実施したのは、オランダの酪農チェーンに携わる、DSM、ワーゲニンゲン大学、FrieslandCampina社、Royal Agrifirm Group、De Heus Animal Nutrition社、ForFarmers社で構成されるコンソーシアムです。

試験期間は3か月で、レーワルデンにあるWageningen Livestock ResearchのDairy Campusにて行われました。Dairy Campusは、Wageningen Livestock Researchの酪農試験場です。本試験は、ワーゲニンゲン大学の畜牛ニュートリション専門家チームによる監修と、Dairy Campusイノベーション基金の支援により実施されました。

この試験では、オランダのさまざまな地域で一般的に見られる手法である牧草サイレージとコーンサイレージを3種類の配合率で粗飼料に混ぜたものに対して、Bovaer®を2種類の分量で添加して、メタンの削減量を調査しました。 泌乳中期のホルスタイン・フリーシアン種64頭を調査対象とし、配合の異なる飼料にそれぞれメタン抑制剤を補給し、その効果を調査しました。

オランダKringloopwijzer(年間栄養サイクル評価)のClimate Module/Carbon Footprint Monitor(気候モジュール/二酸化炭素排出モニター)でBovaer®の認可を得るためには、この試験の情報が必須で、欧州全域で適用可能な情報となります。

 

メタン排出を27~40%削減

コーンサイレージを含まない粗飼料に低用量のBovaer®(60 mg/kg DM*)を加えた場合のメタン削減率は27%でした。
一方で、コーンサイレージ80%の乾物粗飼料に低用量のBovaer®を加えた場合のメタン削減率は35%に増加しました。

Bovaer®の添加量を少し増やした場合(80 mg/kg DM)は、メタン削減率が29~40%となりました。これらの結果から、農家の皆さまにとって、Bovaer®を使用した場合の効果は明らかです。また、政府や温室効果ガスインベントリ作成機関の方々にとっては、Bovaer®を使用することで、腸内メタンの削減量に関して十分な説明ができ、農家の方々は、サステナビリティへの貢献に対して、認証などの対価をすることに、役立てていただくことが可能です。

Bovaer®は、DSMが10年以上の年月を費やして研究、開発した、乳牛などの養牛、羊、ヤギなどの反芻動物向けの飼料添加物です。牛1頭1日あたり、わずか小さじ1/4杯のBovaer®を与えるだけで、腸内メタンの排出量を約30%削減できます。
その結果、飼料添加物Bovaer®は、食肉・牛乳・その他酪農製品における環境フットプリントの迅速かつ、大幅な削減に貢献します。

DSMは、この新しい飼料向け原料をさまざまな地域でBovaer®として商標登録いたしました。現在、各国の酪農・牛肉バリューチェーン各社との協業により、上市に向けた準備を進めています。具体的には、現地のビジネスシステムにおける有効性を確認するための共同試験、低炭素酪農製品の共同開発、ビジネスモデルの確立などに取り組んでいます。

*DM:乾物飼料(動物用飼料から水分を取り除いた乾燥物)
 

 

DSM – Bright Science. Brighter Living.™
Royal DSMは、栄養、健康、サステナブルな暮らしの分野において意欲的に事業を展開する目的主導型のグローバル企業です。DSMは、すべての人々の生活を豊かにすることを目指しています。ステークホルダーの皆様、すなわちお客様、社員、株主の皆様、そして社会全体に対して経済的、環境的、社会的価値を創出しつつ、自社の製品とソリューションを駆使し、世界で最も重大な課題の解決に取り組んでいます。DSMは、食品や栄養補助食品、飼料、パーソナルケアおよびアロマ、医療機器、環境に配慮した製品および用途、新たなモビリティとコネクティビティの分野においてイノベーティブなソリューションを提供します。DSMおよび関連会社の年間の純売上高はおよそ100億ユーロで、社員数は約2万3,000名です。1902年に設立されたDSMは、Euronext Amsterdamに上場しています。詳細はwww.dsmjapan.comをご覧ください。


将来予測に関する記述
本プレスリリースには、DSMの将来の(財務的な)実績と状況に関して、予測に関する記述が含まれている場合があります。当該記述は、DSMの現時点での予想、推計、予測、および当社にとって現時点で入手可能な情報に基づいています。当該説明には予測困難な特定のリスクと不確実性が含まれるため、多くの要因により実際の業績と状況が当該説明と大きく異なるものになる場合がある点につきご留意ください。DSMは、本プレスリリースに記載された将来予測に関する記述について、法律により義務付けられる場合を除き、最新情報を提供する義務を負いません。
* 本リリースは2021年1月28日に DSM 社から発表されたプレスリリース「Major reduction of greenhouse gas emissions from dairy cows proven in Dutch trial of DSM’s novel feed additive」を抄訳したものです。本リリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
 

本リリースに関するお問い合わせ先

原田 愛 (Ai Harada)

DSM株式会社
広報担当:原田
tel:03-5404-8336
email:ai.harada@dsm.com

This site uses cookies to store information on your computer.

詳細情報