プレスリリース

味の素㈱とDSM、東京栄養サミット2021の公式サイドイベントを共同開催 オンラインフォーラム「学校給食と子ども達の未来~官民連携で実現する、サステナブルで健康的な食習慣づくり」

2021年11月17日

味の素㈱とDSM、東京栄養サミット2021の公式サイドイベントを共同開催

オンラインフォーラム「学校給食と子ども達の未来~官民連携で実現する、サステナブルで健康的な食習慣づくり」

 

味の素株式会社(社長:西井 孝明 本社:東京都中央区 以下味の素㈱)とRoyal DSM (共同CEO:     ジェラルディン・マチェット及びディミトリ・ドゥ・フリーズ 本社:オランダ 以下DSM)は、    東京栄養サミット2021*(Tokyo Nutrition for Growth Summit 2021 以下N4G)の公式サイドイベントとして、2021年11月30日にオンラインフォーラム「学校給食と子ども達の未来~官民連携で実現する、サステナブルで健康的な食習慣づくり」を共同開催します。

 *主催:日本政府 開催日: 2021年12月7日・8日

N4Gの大きなテーマでもある栄養不良。なかでも、子ども達の低栄養は深刻で、世界中で何百万人もの学童が飢餓に苦しんでおり、その多くはタンパク質、エネルギーとビタミン・ミネラルなどの微量  栄養素が大幅に不足している状況です。また、途上国に限らず、先進国や新興国の一部でも経済格差の拡大により子ども達が十分な栄養を摂取できない状況もみられており、私達は次世代の健全な成長に むけて、ユニバーサル・ヘルス・カレッジ(UHC)の観点から広く見守っていく必要があります。成長期の栄養障害は、身体、精神の健康や認知発達などにも影響するため、子ども達自身のクオリティ・  オブ・ライフ(QOL)、そしてやがては社会や経済の発展を妨げる要因の一つにもなります。さらに、新型コロナウイルス感染症による経済の減速やロックダウンによる学校給食の停止などでますます深刻に なっています。

子ども達の栄養改善は、食料の生産と供給を持続可能なものとし、食料システムのあらゆる段階で  生活者の購買や食事といった行動変容を促す必要があるため、官民の幅広い連携で取り組む必要が  あります。そのためには、製品やサービスを通じて生活者と直接的にも間接的にも接する民間セクターの努力だけでなく、公共セクターとの連携も不可欠で、その代表例が、学校給食制度の推進です。

本イベントでは、人の生涯の健康の基盤となる子ども時代の栄養改善のために学校給食が有効である こと、また学校給食を活用した栄養教育により、人々の「食習慣改善に向けた行動変容」を促すことができることを、事例やエビデンスに基づいて議論します。

子ども達の栄養改善は、持続可能な開発目標(SDGs) 2「飢餓をゼロに」、3「すべての人に健康と福祉を」だけでなく、1「貧困をなくそう」、4「質の高い教育をみんなに」、5「ジェンダー平等を実現  しよう」、8「働きがいも経済成長も」など、SDGsの多くに直接、間接に貢献します。先進国や開発 途上国それぞれが様々な健康課題に向き合い、世界中で人々の栄養と健康を支え続けてきた味の素㈱とDSMの共同開催となる本イベントでは、日本で初開催となるN4Gを機に、より多くの企業にもこうした取り組みへの参加を呼びかけ、日本から世界に発信したいと考えています。

【開催の背景】

食と健康の課題解決企業を目指し、日本各地の小中学校で「うま味授業」の開催やベトナムの学校給食の栄養改善に取り組んでいる味の素㈱と、食料システムコミットメントを公表し、脆弱な環境にある  8億人の人々の低栄養の改善に向け、栄養改善推進プラットフォーム(NJPPP)のカンボジアでの    プロジェクトにも参加しているDSM。両社の経験をより多くの人々に伝え、開発途上国での学校給食 プログラムをさらに促進するために、本フォーラムの開催を決定しました。

子どもの栄養改善における学校給食の重要性、人々の食生活の「行動の変化」をもたらすための学校 給食プログラムを通じた栄養教育の重要性などをお伝えするとともに、民間セクターの役割、および 食料システムにおける国際機関、地方政府とのパートナーシップの重要性についても議論し、マルチ セクターのコラボレーションへの潜在的な可能性を持つ場として、国連食料システムサミットの結果 として新しく作成された「School Meals Coalition」への期待についても議論します。

 

【開催概要】

1.    日時:11月30日(18:00 – 19:30 日本標準時 / 10:00 – 11:30 中央ヨーロッパ時間)

2.    共催:味の素㈱、DSM

3.    後援: SDG2 Advocacy Hub

4.    登壇協力:WFP国連世界食糧計画

5.    実施形態:オンライン配信 ※日英同時通訳

6.    視聴方法:https://zoom.us/webinar/register/WN_lt2uhKKvRXCztGnzbsnpqg  

7.    登壇者と主な講演概要

(1)   18:00 – 18:05       開会あいさつ

  •   政井 マヤ:市民代表

(2)   18:05 – 18:30       基調講演

(3)   新型コロナウイルス感染症の世界的大流行がSDG2「飢餓をゼロに」達成に向けた進展を後退 させており、世界の人々、特に幼く脆弱な人々の健康と福祉が危機に瀕しています。味の素㈱とDSMのリーダーによるこの基調講演では、持続可能で健康な食環境を実現する  ために、民間セクターの役割がどのように進化してきたか、それぞれの経験を共有し、新しい形の官民パートナーシップが脆弱な立場にある人々の健康に守るためにいかに強力なツールとなりうるかを考え、N4Gを契機として発表した両社の栄養改善に向けたコミットメントを紹介します。

  •   ディミトリ・ドゥ・フリーズ:DSM共同CEO
    DSMのパーパスとコミットメント
  •   西井 孝明:味の素㈱代表執行役社長
    味の素㈱のコーポレートビジョンとコミットメント

(4)   18:30 – 19:20       パネルディスカッション

(5)   世界的な新型コロナウイルス感染症の流行による経済の減速、紛争、気候変動により、2020年には十分な栄養を摂取できない人々の数が3億2,000万人増加し、子どもたちは大きな影響を 受けました。また、ロックダウンの結果として学校閉鎖が起こり、学校給食の突然の中止に よって、多くの子どもたちがさらなる栄養失調の脅威にさらされています。推定によると、2,400万人の子どもたちが学校を中退するリスクがあり、これまでに達成された教育と就学の 進歩が後戻りしています。

SDG2「飢餓をゼロに」達成を目指す国際機関を束ねる「SDG2アドボカシーハブ」の    ディレクター ポール・ニューナムを進行役に迎え、本パネルディスカッションでは、子どもの栄養改善のための学校給食の重要性に加えて、こどもたちの生涯にわたる健康を確保する  ために必要な栄養教育の重要性について話し合います。さらに、子どもたちに健康と栄養を 提供するために何が必要か、この目標を達成する上で民間セクターはどのような役割を担う ことができるのか、我々が目指すべきゴールと実現に向けた道筋をまとめます。

  • パネリスト

‒       モデレーター/ポール・ニューナム:SDG2アドボカシーハブ ディレクター

‒       カルメン・バルバノ:WFP学校給食部門ディレクター

‒       自見 はなこ:参議院議員

‒       ディミトリ・ドゥ・フリーズ:DSM共同CEO

‒       西井 孝明:味の素㈱代表執行役社長

‒       政井 マヤ:市民代表

(6)   19:20~ 閉会のあいさつ:東京N4Gサミットへの期待

  •   味の素㈱、DSM

 参 考   

栄養サミット

「栄養サミット(NUTRITION FOR GROWTH SUMMIT)とは、栄養改善に向けた国際的取組を促進する会合です。オリンピック・パラリンピックの開催国が主催するのが慣行で、2013年、英国政府等の主導により始まりました。今回は、英国(ロンドン)・ブラジル(リオ)に続く3回目の開催です。

味の素㈱は第1回のロンドン栄養サミットにおいて、日本企業として初めてコミットメントを発表しました。

ユニバーサル・ヘルス・カレッジ(UHC)

全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる状態のことで、「誰もが、どこでも、お金に困ることなく、必要な質の高いプライマリー・ヘルスケアを受けられる状態」を指します。

味の素グループについて

味の素グループは、“アミノ酸のはたらき”で食習慣や高齢化に伴う課題を解決し、人々のウェルネスを 共創する、食と健康の課題解決企業を目指しています。

私たちは、“Eat Well, Live Well.”をコーポレートメッセージに、アミノ酸が持つ可能性を科学的に追求し、事業を通じて地域や社会とともに新しい価値を創出することで、さらなる成長を実現してまいり    ます。

味の素グループの2020年度の売上高は1兆714億円。世界35の国・地域を拠点に置き、商品を販売している国・地域は130以上にのぼります(2021年現在)。詳しくは、www.ajinomoto.co.jpをご覧ください。

DSMについて

 

Royal DSMは、パーパス(目的・使命)に基づき、健康、栄養およびバイオサイエンスに関連する事業を展開するグローバル企業です。科学的アプローチにより、人々、動物および地球の健康向上に貢献しています。DSMのパーパスは、現在そして未来世代の、すべての人々の暮らしをより豊かにすることです。DSMの製品とソリューションによって、顧客、従業員、株主、社会全体のすべてのステークホルダーに対して経済的・環境的・社会的な価値を創出しつつ、同時に世界が直面する重要な社会課題の解決に    取り組んでいます。DSMおよび関連会社の年間の純売上高はおよそ100億ユーロで、社員数は約23,000名です。1902年に設立されたDSMは、Euronext Amsterdamに上場しています。詳細はwww.dsmjapan.com/をご覧ください。

本リリースに関するお問い合わせ先

原田 愛 (Ai Harada)

DSM 株式会社
広報担当:原田
email:ai.harada@dsm.com