プレスリリース

DSMエンジニアリングマテリアルズ、スマートフォン デバイスへの再生海洋プラスチックの活用においてサムスン電子と協業

2022年2月24日

DSMエンジニアリングマテリアルズは、再生海洋プラスチック「Akulon® RePurposed」が、サムスン電子のスマートフォン デバイスに採用されたことを発表しました。スマートフォン デバイスへの採用は、今回が初めてとなります。DSMエンジニアリングマテリアルズが開発・製造するこの高性能樹脂は、インド洋から回収された廃棄漁網から再生された製品です。Galaxy S22シリーズの新型スマートフォンおよびTab S8シリーズのタブレットへのAkulon® RePurposed採用は、スマートフォン デバイスのサステナビリティに重要な布石となるとともに、リサイクルベース材料のイノベーションを通じて循環型経済を実現していくDSMのコミットメントを明示しています。


Akulon® RePurposedは、インドの海岸線沿いの地元コミュニティの協力で回収された廃棄漁網から作られ、2018年に発売されました。回収された廃棄漁網は、リサイクルポリアミド6を80%以上含有する優れた樹脂に加工されます。


DSMエンジニアリングマテリアルズは、サムスン電子のGalaxy S22シリーズおよびGalaxy Tab S8シリーズの高性能要件に合わせて、Akulon®RePurposedを製造しました。これにより、Akulon®RePurposedは、Galaxy S22シリーズのキーブラケットやSペンの内部カバー、Tab S8シリーズの内部サポートブラケットなどの主要部品に採用されることとなりました。ユニークな特性を持つAkulon® RePurposedは、優れたバランスと機械的性能を誇り、自動車、消費財、電子デバイスなど、さまざまな業界ですでに採用されています。詳細はwww.dsm.com/akulonrepurposedをご参照ください。


DSMは、サステナブルな低炭素循環型経済の実現を目指すお客様に貢献すべく、長年にわたり幅広いエンジニアリング材料を開発し、2030年までに全製品群において、植物由来もしくは、リサイクル由来の代替品を発売することにコミットしています。このような循環型材料は、経済活動や社会生活の化石燃料への依存からの脱却に貢献し、プラスチック廃棄物と二酸化炭素排出量を削減するだけでなく、絶えず変化する法規制や消費者需要にも対応可能です。


サムスン電子、マテリアルR&Dマネージャー、Pranveer Singh Rathore氏は次のように述べています。「当社のテクノロジーとDSMの専門知識を組み合わせたオープンコラボレーションを通じて、私たちは地球とGalaxyユーザーのニーズを満たすソリューションを開発しました。Galaxy S22シリーズとTab S8シリーズは、2025年までに全モバイル新製品にリサイクル素材を採用し、環境フットプリントの削減を目指すサムスン電子のサステナビリティビジョン「Galaxy for the Planet」の実現に貢献します。今後数年間をかけて、海洋プラスチックのリサイクル材料を全製品に採用していくにあたり、DSMとのパートナーシップを強化し、引き続きGalaxyユーザーと環境によりよい影響を与えていけることを、大変喜ばしく思っています。」


DSMエンジニアリングマテリアルズ、南アジア地域ビジネスディレクター、Nileshkumar Kukalyekarは次のように述べています。「サムスン電子は、廃棄漁網から作られるAkulon® RePurposedを採用したスマートフォンを製造する初のエレクトロニクスメーカーです。DSMエンジニアリングマテリアルズは、消費者が日常生活でより環境に配慮した製品を選択できるよう、サステナブルで、リサイクル由来のソリューション開発を目指しており、これは、サムソン電子が目指すところと同じです。私たちは共に、気候危機への対応に貢献し、サステナブルで成長が見込めるソリューションの提供を継続していきます。今回、サムスン電子が廃棄漁網からのリサイクル材料を採用したことが、他の多くの人々への気づきとなり、地球をより良い場所にするための活動を推し進める原動力になることを願っています。」


DSMエンジニアリングマテリアルズについて
DSMエンジニアリングマテリアルズは、科学を活用して、人と動物のより良い健康、そしてより健全な地球を目指す、グローバルなパーパス(目的・使命)を事業戦略の礎とするRoyal DSMのビジネスグループです。DSMのパーパスは、現在そして未来世代の、すべての人々の暮らしをより豊かにすることです。DSMの製品とソリューションによって、顧客、従業員、株主、社会全体のすべてのステークホルダーに対して経済的・環境的・社会的な価値を創出しつつ、同時に世界が直面する重要な社会課題の解決に取り組んでいます。DSMおよび関連会社の年間の純売上高はおよそ100億ユーロで、社員数は約23,000名です。1902年に設立されたDSMは、Euronext Amsterdamに上場しています。詳細はwww.dsmjapan.comをご覧ください。


将来予測に関する記述
本プレスリリースには、DSMの将来の(財務的な)実績と状況に関して、予測に関する記述が含まれている場合があります。当該記述は、DSMの現時点での予想、推計、予測、および当社にとって現時点で入手可能な情報に基づいています。当該説明には予測困難な特定のリスクと不確実性が含まれるため、多くの要因により実際の業績と状況が当該説明と大きく異なるものになる場合がある点につきご留意ください。DSMは、本プレスリリースに記載された将来予測に関する記述について、法律により義務付けられる場合を除き、最新情報を提供する義務を負いません。。

* 本リリースは2022年2月16日に DSM 社から発表されたプレスリリース「DSM Engineering Materials partners with Samsung Electronics to develop first smartphone made with recycled ocean-bound fishing nets」を抄訳したものです。本リリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

本リリースに関するお問い合わせ先

原田 愛 (Ai Harada)


DSMエンジニアリングマテリアルズ株式会社 
広報担当:原田
email:ai.harada@dsm.com