プレスリリース

DSMエンジニアリングマテリアルズ、植物由来の高性能ポリアミドEcoPaXX® PA410を日立AstemoのEPSギアに提供



2022年11月15日

DSMエンジニアリングマテリアルズの、植物由来の高性能ポリアミドEcoPaXX® PA410が日立Astemo株式会社(以降、日立Astemo)のEPSギアに採用されました。植物由来の材料を使用したEPSギアは世界初となります。
 

2030年までに、すべての製品群に、植物由来または、リサイクル由来の製品を上市することに取り組んでいるDSMのエンジニアリングマテリアルズ事業部門では、お客様やパートナー様との協業により、脱炭素社会の実現に貢献しています。


DSMのEcoPaXX®は、トウゴマを重合原料とした70%植物由来の高性能ポリアミドPA410です。EcoPaXX® PA410は吸湿後も機械性能に優れ、耐薬品性も高いため、従来のポリアミドPA66製ギアと同等もしくはそれ以上の性能を発揮することから、今回、日立AstemoのEPSギアに採用されました。


製品特性に優れている植物由来のEcoPaXX® PA410をご使用いただくことによりギアの設計の最適化が可能となり、ステアリングホイールの機能性が向上しました。


PA66からEcoPaXX® PA410に置き換えることにより、日立Astemoが推進している脱炭素社会実現に向けた取り組みの一つ「モビリティの先進技術を通じたCO2排出量の削減」の実現に貢献します。EcoPaXX®PA410は、PA66と比べると、カーボンフットプリントを樹脂1kgあたり約70%削減することが可能です(図1参照)。


DSMエンジニアリングマテリアルズ 日本・韓国・東南アジア地域 コマーシャルディレクターの高雄良平は次のように述べています。「この度、植物由来のEcoPaXX® PA410が、自動車・二輪業界のモビリティソリューションリーダーである日立Astemo様のサステナビリティ目標の実現に貢献できる材料として採用され、世界初の植物由来材料を使用したギアの上市に協業できたことを誇りに思います。植物由来のEcoPaXX® PA410は、PA66よりも低吸水で、機械特性に優れており、例えば、自動車や電気製品など、要求特性が厳しいアプリケーションに適しています。今後も、幅広いお客様への製品提案により、カーボンニュートラルの実現に貢献していきます。」

【写真:日立Astemo様ご提供「ステアリングシステム」「ウォームホイール」】

図1【植物由来EcoPaXX®PA410とPA66のカーボンフットプリント比較】


DSM エンジニアリングマテリアルズについて
DSMエンジニアリングマテリアルズは、科学を活用して、人と動物のより良い健康、そしてより健全な地球を目指す、グローバルなパーパス(目的・使命)を事業戦略の礎とするRoyal DSMのビジネスグループです。DSMのパーパスは、現在そして未来世代の、すべての人々の暮らしをより豊かにすることです。DSMの製品とソリューションによって、顧客、従業員、株主、社会全体のすべてのステークホルダーに対して経済的・環境的・社会的な価値を創出しつつ、同時に世界が直面する重要な社会課題の解決に取り組んでいます。DSMおよび関連会社の年間の純売上高はおよそ100億ユーロで、社員数は約23,000名です。1902年に設立されたDSMは、Euronext Amsterdamに上場しています。詳細はwww.dsmjapan.comをご覧ください。

将来予測に関する記述
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本リリースに関するお問い合わせ先

原田 愛 (Ai Harada)


DSMエンジニアリングマテリアルズ株式会社 
広報担当:原田
email:ai.harada@dsm.com