プレスリリース

DSMエンジニアリングマテリアルズ、DiFOLD社のOrigami bottle(折りたたみ式水筒)にArnitel® Ecoを提供し、循環型社会への移行に貢献



2023 年3月10日

DSMエンジニアリングマテリアルズは、サステナビリティに注力するスタートアップ企業、DiFOLD社とパートナーシップを組み、DiFOLD社の旗艦製品であるOrigami bottle(折りたたみ式水筒)に、DSMエンジニアリングマテリアルズの植物由来の熱可塑性コポリエステルArnitel® Eco を提供します。Arnitel® ECOの採用により、DiFOLD社は、プラスチックパッケージ廃棄物の環境への影響削減における取り組みにおいて、大きな進歩を遂げることが可能です。

日本の折り紙文化にヒントを得た、DiFOLD社のOrigami Bottle (折りたたみ式水筒)は、特許取得済みで、デザインでの受賞歴もあります。元の体積の10%未満まで折りたたむことができるため、ユーザーの利便性が大幅に向上されることに加え、輸送時のカーボンフットプリント削減にも貢献します。Origami Bottle(折りたたみ式水筒)は、使い捨てのウォーターボトルと比べて耐久性があり、再利用およびリサイクル可能で、プラスチックパッケージ廃棄物の削減に貢献します。また、DSMエンジニアリングマテリアルズのArnitel® Ecoをボトルに使用することで、環境上のメリットはさらに向上します。

Arnitel® Ecoは、再生可能な菜種油から部分的に抽出された植物由来の熱可塑性コポリエステルです。そのため、材料の開発から出荷まで(Cradle-to-gate、ゆりかごからゲートまで)のCO2排出量が大幅に削減され、従来のコポリエステルと比較して最大50%のカーボンフットプリント削減を実現します。この測定は、原料植物の栽培から、工場から出荷される最終製品までの材料生産におけるあらゆる段階での詳細なライフサイクルアセスメント(LCA)に基づいています。

このような特性を持つArnitel® Ecoは、DiFOLD社のOrigami Bottle(折りたたみ式水筒)には最適な材料です。DiFOLD社の共同設立者であるRadina Popova氏とPetar Zaharinov氏によると、循環性と耐久性は、DiFOLD社の製品に使用する材料を選ぶ際に重視した点であり、両氏は、次のように述べています。「私たちは、リサイクル可能な植物由来の素材であり、かつ折りたたみの設計に必要な機械的特性を備えた素材を探していました。Arnitel® Ecoは、弾力性、可塑性、循環性のバランスが完璧な材料です」。

Arnitel® Ecoは、環境負荷を低減しながら、高性能を発揮します。BPAフリーで、-30°C~+100°Cの温度に耐えることができ、液体の匂いや味を吸収せず、長寿命を誇ります。さらに、回収され材料の品質を損なうことなく、リサイクル可能です。このような特性は、DiFOLD社が自社製品のクローズドループリサイクルシステムを構築するために不可欠です。DSMエンジニアリングマテリアルズは、Arnitel® Ecoを提供するだけでなく、DiFOLD社にサステナビリティに関するアドバイス、技術的な提案、法規制への対応に関するサービスも提供しています。

DSMエンジニアリングマテリアルズの食品・水回り・電化製品関連用品市場のマーケティングマネージャーであるPim Janssenは次のように述べています。「私たちのサービスや材料が、DiFOLD社の使命であるプラスチックパッケージの環境への影響を最小限に抑えることに貢献できることを嬉しく思います。Arnitel® Ecoは、バリューチェーンの脱化石燃料化をサポートし、材料の循環型経済の創出に貢献しています」。

Origami bottle (折りたたみ式水筒) 
写真提供:DiFOLD社

Arnitel®Ecoについて: 
https://www.dsm.com/engineering-materials/ja_JP/products/arnitel/cases/arnitel-eco.html

DiFOLDについて:
https://difold.com/

Origami bottleは、今後日本でも発売予定です。詳細はDiFOLD社にお問い合わせください。

DSMエンジニアリングマテリアルズは、長年にわたり、サステナブルで低炭素循環型経済を支援するために幅広いエンジニアリングマテリアルズ材料を開発し、2030年までにポートフォリオ全体で、植物由来および/またはリサイクル由来の代替品を提供できるよう尽力しています。これらの循環型素材は、経済と社会の脱化石化、プラスチック廃棄物とカーボンフットプリントの削減、そして変化する規制や消費者のニーズへの対応に貢献します。

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DSMエンジニアリングマテリアルズについて
DSMエンジニアリングマテリアルズは、科学を活用して、人と動物のより良い健康、そしてより健全な地球を目指す、グローバルなパーパス(目的・使命)を事業戦略の礎とするRoyal DSMのビジネスグループです。DSMのパーパスは、現在そして未来世代の、すべての人々の暮らしをより豊かにすることです。DSMの製品とソリューションによって、顧客、従業員、株主、社会全体のすべてのステークホルダーに対して経済的・環境的・社会的な価値を創出しつつ、同時に世界が直面する重要な社会課題の解決に取り組んでいます。DSMおよび関連会社の年間の純売上高はおよそ100億ユーロで、社員数は約23,000名です。1902年に設立されたDSMは、Euronext Amsterdamに上場しています。詳細はwww.dsmjapan.comをご覧ください。

将来予測に関する記述
本プレスリリースには、DSMの将来の(財務的な)実績と状況に関して、予測に関する記述が含まれている場合があります。当該記述は、DSMの現時点での予想、推計、予測、および当社にとって現時点で入手可能な情報に基づいています。当該説明には予測困難な特定のリスクと不確実性が含まれるため、多くの要因により実際の業績と状況が当該説明と大きく異なるものになる場合がある点につきご留意ください。DSMは、本プレスリリースに記載された将来予測に関する記述について、法律により義務付けられる場合を除き、最新情報を提供する義務を負いません。。

* 本リリースは2023年3月1日に DSM 社から発表されたプレスリリース「DSM Engineering Materials helps DiFOLD unlock the next level of circularity in its flagship Origami Bottle Arnitel® Eco」を抄訳したものです。本リリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

本リリースに関するお問い合わせ先

原田 愛 (Ai Harada)


DSMエンジニアリングマテリアルズ株式会社 
広報担当:原田
email:ai.harada@dsm.com